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この印刷物どんな方法で印刷したかわかります?

2017.12.19

黒と濃淡のあるシルバー2色の組み合わせで作らた、キサブロー2ndコレクション『鯔背-INASE-』のDM。このシルバーの濃淡はどのように表現したと思いますか?

正解はシルバーにマットニスをのせて印刷しました。

もともとこの案件は、着物のデザイナーの展示会用のDMを作成したいとデザイナーの島谷さんから相談を受けたことが始まりでした。当初は蔵の形で抜き加工をして、両面オフセット印刷で宛名面1c裏面3cで、蛍光を入れた特色でどのような色が出せるか検討したい、あとできれば紙の厚みは出来る限り厚くしたいけどなどなどイメージを全部お伺いしてそれを再現することから始まりました。

ほとんどの仕事がそうですが、大きな壁は予算が決まっている事です。その中で最大限の効果を上げるために、何種類かのパターンを変えたお見積りを作成しての打ち合わせになりました。

(1)イメージどおり、(2)用紙の厚さを変更、(3)色数を減らす、(4)抜き加工をやめる、(5)色校正はなしにして立会い印刷をする

等々、条件を変えて予算に近づけていくご提案をしました。当たり前の事ですが予算ってすごく大事な要素だと改めて思います。予算内に納めるために、仕上がりの優先順位をつけてデザイナーさんの考えている世界観を壊さないようにしながら代替案を提案していく。最終的な仕上りは当初の予定とは違っていたかもしれませんが、デザイナーの島谷さんの頭の中のイメージには近づいて行ったと思います。

初回の打ち合わせの中で、少ない色数で蔵のイラストが目立つ方法、鯔背の文字から鱗をイメージした背景にしたい、シルバーにシルバーをのせてはどうか?など方向が絞られてきました。でも、それを技術的に実現する良いアイディアが浮かんできません。そこで、誰となく発した一言。「福澤さん、呼んでこない?」これがファインプレーでした。

福澤はサンコーの印刷機のオペレーターであり、責任者であり、職人です。ざっくりと話を聞いた後、

「シルバーにマットニスのせましょう、これが一番イメージにあっているとおもいますよ」

の一言で方向が決まりました。また、今回ラッキーだったのは打ち合わせの翌日にたまたまシルバーの印刷の仕事があったこともあります。ついでにサンプルをつくりましょうと福澤の提案があり、具体的な話に進みました。

全面にシルバーを刷って、マットニス・ニス・メジュームとサンプルを作りました。最終的にマットニスと決定して制作となりました。

「かなり良い仕上がりで大変嬉しいです。」とうれしい言葉を頂いた時は福澤とおもわずガッツポーズをしていました。

今回、職人の持つ経験はサンコーにとっての最大の武器なんだと改めて思いました。そのアウトプットがなかなかできる環境がないだけだと。今回の提案はおそらく営業の知識だけではできなかったかもしれません。

悩んだときは、打ち合わせに気軽に参加する職人がいるサンコーに是非おいでくださいませ。

最後になりますが今回のデザイナーさんのご紹介です。
Stemky 島谷志保 https://stemky.myportfolio.com/

co-lab墨田亀沢のメンバーさんでも有ります。
有難うございました。

I.N

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