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立ち会いについて | 紙と印刷とラジオ 第22回

公開日 2020.12.16   更新日 2023.06.26

気が付けばTwitterのフォロワーが1000人を超えました。全くフォローもいいねもせず無機質なアカウントですが、今後ともよろしくお願いいたします。
今回は印刷の立ち会いについて。西谷さんも立ち会われたことはありますが、どのように活用するとよいのか、有薗とディレクターK氏が語りました。

立ち会い印刷とは?

印刷は色校正をした環境と同じ状況で印刷しても本番環境で若干色味がずれるものです。本番環境に立ち会っていただき、色ごと・場所ごとのインキ供給量を微調整することで、デザイナーの望む仕上がりを実現するのが立会い印刷です。また、印刷のインキ供給量だけで調整しきれない場合には、製版からやり直すこともあります。
薬品関係のパッケージなどを取り扱う工場では、立会いの際には帽子をかぶり髪が落ちないようにしたり、靴の洗浄が求められる場合があります。サンコーではそんな必要はありませんが・・・。一方で、サンコーにある印刷機はインキを自然乾燥させる油性機と言い、印刷されて乾かない状態で印刷物を重ねていくため、裏移りしてしまいます。それを防ぐために、印刷した紙にトウモロコシの粉を吹き付けて印刷物同士が張り付かないようにしています。その粉が空気中に舞っているので、黒い服を着ての立ち会いの際はお気を付けください。

理想的な刷りや加工にするために

一言でいうならば、しっかりと自分のイメージを伝えて、相談すること。これにつきます。
立会って写真の色味を調整している時に「赤を下げてください」と指示をされる方がいらっしゃいます。そのような指示を頂くと、職人は赤(マゼンタ)の色を下げます。しかし、赤みを下げる方法には、CYKを濃くする方法もあります。どちらの方法も取れるので「この写真のここの赤みが気になる」というようにイメージを伝え対話しながら印刷することで、理想的な色味や質感に近づけることが出来ます。

抜きの工程でも立ち会うことがあります。東北紙業社では、はじめてのお客様には必ず立会ってもらうといいます。というのも、抜き加工は最後の工程。ここで行き違いが起きると、それまでの作業が全て水の泡となってしまうからです。思い違いが許されないからこそ、みんなで確認するための立会いもあるんですね。

サンコーでは立会い印刷を歓迎しています。サイトでも詳しくご紹介していますので、こちらをご覧ください。

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