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月桃紙を使った名刺を作りました

2016.03.14

月桃紙
書家 白石雪妃 ×首里織作家 起田奈津子 animaの感受 – 藍と墨と –

と題された二人展が、3月12日(土)〜21日(月)まで青山の「白白庵」というギャラリーで開催されています。

月桃紙
ここに出展されている首里織作家の起田奈津子さんの名刺を作成させて頂きました。

首里織というのは、首里王府の城下町として栄えた首里でうまれた織物で、王府の貴族、士族用に、色・柄ともに究極まで追求された、格調高く悠々として麗美な織物です。その作家である起田さんが、今回の展示会で使うための名刺として、月桃紙と呼ばれる沖縄に生息する月桃という植物を使った紙で名刺を作成したい。というご要望を頂きました。この名刺の表面には、今回二人展でコラボレーションされる白石雪妃さんが書かれたお名前と印。裏面は住所などがデザインされています。

月桃紙
必要な枚数は200枚〜300枚程度と言うことだったので、通常であればオンデマンド印刷機を使って印刷をします。しかし、この月桃紙がうまくオンデマンド印刷機を通過してくれないのです。片面がざらざら、もう片面がつるつるしているため、ローラーを通過する際にどうしても折れてしまいます。残された選択肢は、活版印刷を使うか、オフセット印刷で印刷するかです。

紙との適性やコストを考えたら、活版印刷が次の選択肢となります。しかし、元のデータをよく見ると、毛筆で書かれた文字が紙に滲んで、微妙な濃淡がでています。しかし、活版印刷では毛筆の持つ濃淡を再現する事ができず、全てが黒一色になってしまい、この質感を表現する事ができません。そうなると通常のオフセット印刷しか選択肢が残らないのですが、大量印刷を前提にしたオフセット印刷機を動かしてしまうと、200〜300枚の名刺で単価計算をすると、とても名刺として使えないような金額になってしまいます。

そこで出てきたのが、校正印刷を使うという手法でした。校正印刷というのは、オフセット印刷を行う前にテスト印刷を刷る方法です。オフセット印刷の版は使うのですが、通常のオフセット印刷機とは違う機械を使います。現在では、インクジェットプリンターの性能があがったために、校正印刷を使うことは減りましたが、サンプル印刷に特化した技術なので大量生産は出来ない代わりに、オフセット印刷機のように色出しのために数百枚の紙を無駄に使うようなことがありません。さらに、今回の原稿は墨で書かれた文字+印というデザインなので、CMYKの4色印刷ではなく、MとKの2色で印刷することで版数を減らして、何とか名刺として月桃氏を名刺として使いたいというご要望にお応えする事ができました。

白石雪妃 二人展 vol.6 書×織

animaの感受 – 藍と墨と –  書家 白石雪妃 × 首里織作家 起田奈津子
2016年3月12日(土)〜21日(月・祝)※木曜日低級
時間 11:00 – 19:00 ※18日(金)は20:00まで
会場 「白白庵」 PUKUPUKUAN  東京都港区南青山2丁目17-14
tel&fax 03-3402-3012
≪書 ワークショップ≫白石雪妃 3月19日(土)13時/15時
≪クロージングパフォーマンス≫白石雪妃 3月21日(月祝)17時〜

月桃紙 月桃紙

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