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サンコー印刷実験室vol.3

2018.09.19

ここ数年、印刷機のデジタル化が急速に進んできています。従来のように、色が安定するまでに数百枚かかったりすることもなく、いきなり納品できるレベルの印刷ででてくる、らしいですね。(展示会のデモンストレーションやパンフレットに書いてあることだけでは基本信用しません!)
さて、過去2回の印刷実験室では、表現方法のひとつとして実現可能な内容を紹介していました。第3回目となる今回は、デジタル印刷機に勝手に対抗心を燃やして、デジタルでは出来ない事をやろう!とブログ担当KYの独断で決めました。

題して「ひとつの胴だけでカラー印刷してみた!」

通常印刷(カラー)の場合、Y(黄)、M(紅)、C(藍)K(墨)4つのインキ濃淡の組みあわせで表現します。組み合わせを間違えて印刷すると普通のリンゴが名実ともにリアルすぎる青リンゴになったりします。詳しくは第1回印刷実験室をご覧ください。

http://sanko1.co.jp/cat-blog/1108
印刷機にはラクダのこぶのように山があります。(画像赤丸部分)これを胴と呼んでいて、1つの胴に1色ずつインキをいれます。この胴を順番に1胴、2胴、3胴、4胴と呼んでいます。

この中のひとつの胴だけを使って、カラーが印刷できるか試してみます。

まずは目標となる絵柄を作り、普通に印刷しました。

左からC(藍)のベタ、Y(黄)のベタ、M(紅)、文字はK(墨)です。

 

実験その1 全体に3分の1ずつインクを塗ってみる。

本来は印刷機上部のツボといわれるところにインキをいれるのですが、途中で混ざってします。特別に直接ローラーにインキを塗ります。
※経験者が安全を確認して作業しています。危険ですのでマネしないでください。

インキを塗り終わりました。さて、印刷開始です。

各色がとなりの色と混ざり合っていく過程でグラデーションになっています。これは、インキのムラがでないように胴自体が少し左右にうごいているため、隣り合った色が混ざり合っていきました。
左から、Cの色、CとYが混ざった色、Yの色、YとMが混ざった色、右端ほんの少しだけMの色残っています。

実験その2、インク同士に隙間をあけてみる。

これならどうなるでしょう。

見本に近い仕上がりになり、間がうっすらとなじんで優しい色合いになりました。

実験その3、印刷部福澤がノッてきた。

もう遊び感覚です。インクを交互にちょっとずつ付けてみました。
さあどうなるでしょうか。
印刷機を止めずに、そのまま回し続けて、変化する様子を動画にしてみました。

予想を斜め上に行く結果です!

黒っぽく濁ってしまうとおもっていたのですが、なんとレインボーカラーになりました!

その後はインキがどんどん混ざっていき、さらにインキも減っていくので、100枚位印刷していくと最後は薄くなりました。

デザイナーさん、クリエイターさんが考えたイメージに近づけて1枚目から最後までいかに色を変えずに印刷するか、と印刷機もわれわれも日々勉強し進化しています。
それに逆行する今回の実験でしたが、「常に変化する筋書きのない印刷物」というのも面白いかも!と感じました。

こちらの印刷物はサンコーに保管してあります。もし興味がある方は「印刷実験室の印刷物を見たいんだけど」とご連絡ください。
もし、仮に「常に変化する筋書きのない印刷物」を作ってみたい。という方がいらっしゃったら・・・お茶を用意してお待ちしています。

今までの印刷実験室はこちら
Vol.1 「YMCKの色を入れ替えて印刷してみた!」
http://sanko1.co.jp/cat-blog/1108
Vol.2「白のインクで刷ってみた!」
http://sanko1.co.jp/cat-blog/1195

KY

 

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